著作権と関連する著作権法、知的財産権,音楽著作権,著作権フリーについて。行政書士相談
1.知的財産権ってなんでしょか?
知的財産権とは、人間の知的活動による成果を保護しようとする権利です。
知的財産権は、著作権、特許権、実用新案権、意匠権
商標権を指します。
そのうち著作権は、創作した著作物が無断で他人に複製、利用
することを禁じています。
それではどのようなものが著作権として保護されるのでしょうか
代表例が著作権法に明記されています。
1、言語の著作物
小説、論文、詩、講演等口頭による表現も含まれます。
ただし単なる時報通信のように事実の伝達は著作物とはいえません。著作権の保護期間は、創作の時から著作者の死後50年間で、著作権が侵害された場合には、差止請求、損害賠償請求、名誉回復等の措置を求めることができます。
2、音楽の著作物
音楽のジャンルは問いません、、ロック、ジャズ、即興曲も含まれます。
3、舞踏、無言劇の著作物
パントマイム、バレー、舞踏etc
4、美術の著作物
絵画、版画、彫刻etc
5、建築の著作物
有名寺院、橋、創作的建築物etc
6、図形の著作物
地図、図表、模型etc
7、映画の著作物
映画、テレビ番組etc
8、写真の著作物
プロ、アマに関係なく著作権は発生します。
9、プログラムの著作物
プログラム、VBでも登録可能です。
著作権の分類
「著作者の有する権利」と「著作隣接権」に分類されます。
著作者の有する権利は、さらに「著作者人格権」と「著作権(著作財産権)」に分類されます。
├著作者の有する権利
| ├著作者人格権 (氏名表示権、公表権、同一性保持権)
| └著作財産権 (複製権、出版権、上映権、翻訳権、展示権、演奏権)
└著作隣接権
(放送権、録音録画権、レコード複製権、有線放送権、放送および有線放送の複製権、貸与権、再放送権、伝達権)
著作者人格権は、著作者自身についての権利であり、他人に譲渡することはできません。
著作財産権は、財産的な価値のある権利で、自ら使用したり、他人の使用を許諾したり、他人へ譲渡したりできます。
著作隣接権は著作物を世間へ伝える放送事業者やレコード制作会社等に与えられる権利です。
登録しなければ第三者に対抗できない
次のような場合は、登録をしなければ第三者に対抗(権利を主張)することができません。
権利を保護し、後日のトラブル回避のためにも、迅速に著作権登録をしましょう。
・著作権 (譲渡、担保権の設定・変更の場合)
・著作隣接権 (譲渡、移転、変更があった場合)
・出版権 (設定登録、譲渡、処分する場合)
権利を主張し、知的財産権を保護するために
著作権登録をおすすめします。
Q,著作権の権利は登録しなければ保護されないのですか?
A、著作権は、特許権などと違い、登録や申請をしなくても著作物を創作した時点で著作権が発生し、創作者の知的財産になります。
しかし、あなたが創作したことを第三者に証明できなければ、
他人の著作権侵害に対して使用・販売差止めを求める等の権利行使は現実的にはできません。
Q,著作権の登録は時間がかかるのですか?
A,あなたが創作したものである以上「著作権登録」を行うことをおすすめします。
著作権登録により、第三者に対抗できるようになり、あなたの知的財産が保護されます。また、権利取得までに時間のかかる特許や実用新案の申請期間中の模倣を防止する対策としても著作権登録は有効です。
著作権登録申請は、行政書士の専門業務です
Q,民間で著作権を登録する団体があると聞きましたが?
A,著作権登録は、文化庁でのみ行っております。民間の登録任意団体がありますが、
東京にある文化庁に登録することで法的効力が生じます。
Q 文化庁に登録すればそれで大丈夫でしょうか?
A=> 出版社が著作権者と契約して本として販売する
契約があればより強固な著作権の存在を得ることができます。
いわゆる出版権の設定です。出版権の設定を受けた出版社は
原稿をもらって6ヶ月以内に出版しなければいけません。
Q,会社内のマニュアルは著作権となりますか?
A,可能です。
未公表著作物(マニュアル・ノウハウ等の重要書類、顧客名簿等)の
著作者であることを第三者に対して主張できます 。
トラブル発生時に 、自らの著作物の正当性を有利に主張できます 。
出版権の設定登録
著作者と出版社との間で「出版権設定契約」を結び、文化庁に登録することで第三者に対抗できるようになります。
多くの契約書には「出版物の転載を禁ずる」と書かれていますが、「出版権設定」をした
上で「登録」しなければ、現実的には意味のない規定となるからです。
著作権登録に関する手続は、専門家「行政書士」にお任せください
著作権の登録申請はご相談下さい
・無名・変名の著作物の実名の登録
・第一発行(公表)日の登録
・著作権の登録
(移転・登録の抹消、抹消した登録の回復、登録の更正、変更の登録
プログラム著作物の、処分の制限、質権の設定・移転・変更・消滅・処分制限)
・登録名義人の表示の変更の登録
・信託の登録
登録申請
・無名・変名の著作物の実名の登録
・第一発行(公表)日の登録
・創作年月日の登録
・著作権の登録
著作隣接権の登録申請
・著作隣接権の登録
出版権の登録申請
・出版権の登録
(設定、移転、変更、消滅、処分の制限、質権の設定・移転・変更・消滅・処分制限)
・登録名義人の表示の変更の登録
・信託の登録
・登録の抹消、抹消した登録の回復、登録の更正、変更の登録
契約書類作成
・委託契約書
・執筆契約書
・出版許諾契約書
・著作権契約書
Note―Q&A
Q、著作物とは具体的にな〜に?
A→小説、論文、美術、音楽、映画、写真などの文化情報です。
Q 著作権の保護期間と侵害されたときは?
著作物は、著作権法で保護されています。著作権の保護期間は、創作の時から著作者の死後50年間です。著作権が侵害されたら、差止請求、損害賠償請求、名誉回復等の訴えがおこせます。
Q、意匠とはな〜に?
(1) 物の形や色によって物の美観を起こさせるイメージ情報です。商品のデザイン、布地の模様や図柄、商品のパッケージや包装紙のデザインetc。
Q、保護期間は、侵害されたときは?
意匠の権利は、設定登録によって発生します。設定登録の日から15年間保護されます。意匠権が侵害されたときは、差止請求、損害賠償請求ができます。
Q、商標とはな〜に?
(1) 商品や商品のパッケージにつけられて商品を他と識別をする識別情報です。また、商標にはサービスマーク(サービスの自他識別をするマーク)も含まれます。
Q、保護期間と侵害されたたときは?
A、商標権は、設定登録によって発生し、設定ができます。商標権が侵害されたときは、差止請求、損害賠償請求ができます。
A、発明とは、自然法則を利用した高度な技術的思想を表現したものです。
そこで簡単な発明は実用新案法で保護されます。
Q、高度な発明を保護する法律は?
A、特許法で保護されます。特許権は、設定登録によって発生し、出願公告の日から15年間保護されます。特許権が侵害されたときは、差止請求、損害賠償請求ができます。
Q、半導体集積回路配置ってな〜に?
A、半導体集積回路(IC)とは、数ミリ角の半導体の基盤(シリコンの薄い板)の上にトランジスタ、コンデンサ、抵抗などの回路素子を配置、これを配線で結んでできた電子路回路で、回路位置とは、半導体集積回路における回路素子及びこれらを接続する導線の配線をいいます。
Q、半導体集積回路配置を保護する法律、保護期間は?
A、半導体集積回路の回路配置に関する法律によって保護されています。権利の発生には設定登録が必要で、設定登録の日から10年間保護されます。権利が侵害されたときは、差止請求、損害賠償請求ができます。
Q、植物の新品種も保護されるのですか?
A、植物の新品種は、交配と突然変異や遺伝子操作等によって作られます。
植物の新品種は、種苗法で保護されます。
Q, 著作権侵害は犯罪ですか?
A,盗用すること知ってて(故意)他人の著作権を侵害した場合、3年以下の懲役、300万以下の罰金です(著作権法119条1号)。


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